ワンオペを強いられる女性たちの苦労

日本は現代にかけてジェンダー平等の動きが進んでおり、女性も社会に出て働くのは一般的な在り方になりました。しかし、それでも日本は、未だに家事・育児を女性のみもしくは女性中心に対応させる風潮があります。仕事も家事も押し付けられることをワンオペと呼び、多くの女性たちが苦痛の声を挙げています。女性が一人で全てを背負い込まされてしまうこの現状は、健全なものとはいえません。ワンオペを強いられている女性たちは、当然ながら大きなストレスを抱えています。すべてが自分一人のタスクとなってしまうと、常に多大なプレッシャーと向き合うことになります。特に子どもが小さいときの子育ては休む暇もなく、慢性的な疲労や不眠、時にはうつ状態を引き起こすこともあります。自分の時間が一切取れないような状況が続けば、結果的にそうなるのは頷けることだといえます。同時に、身体的な面への影響も無視できません。ワンオペで仕事に家事に育児にと常に忙しくなれば、適切な休息や栄養摂取がおろそかになってしまいがちです。そうなれば、免疫力の低下や栄養不足を引き起こしてしまいます。加えて、女性特有の健康問題へのリスクも高まるでしょう。例えば、ホルモンバランスの乱れから来る不正出血や生理不順、不妊の原因となることもあり得ます。

慢性的な疲労や体調不良が続けば、ちょっとしたことでもイライラしやすくなってしまいます。職場の人間関係や家庭での人間関係に亀裂が入ってしまう可能性もあるでしょう。そうなってしまえば、余計に孤立感を感じて、つらい状況となってしまいます。自分の心身の健康のため、そして周りとの良好な人間関係構築のためにも、ワンオペになるのはなるべく避けたい状況だといえます。女性が一人で頑張り続けることは、素晴らしいことかもしれませんが、それだけ背負い込む負荷も大きくなります。無理をしていると感じているなら、積極的に周りに助けを求めましょう。そして自分自身の健康と幸福を優先的に考えることも大切です。